今回はコース誘導を取り上げます。
FunTrailsのトレイルランニングレースでは、
コースは事前にネット上で公開されます。
上りと下りを色分けしたコース線が引かれた
国土地理院の25000分の1地形図の
スキャンデータがアップされます。
選手はこれを使ってイメージトレーニングをしたり、
試走したりしているはずです。
(僕はボランティアなので推測…)
ボランティアでもこの地図を見てコースを
把握しておくべきなのが、コース誘導係です。
(それとスイーパーやマーシャルの方)
開催エリアが広くて山の中なので、誘導係の
配置は間違えやすい場所が中心になります。
逆に、ここは問題ないだろうと主催者が判断した場所の
当日の状況が大きく変わっていると、選手がロストする
ポイントになることもあるんです。
昨年の第2回FTR100では、僕はスタート後5kmほどの
羊山公園内のトレイル入口で誘導をしていました。
スタート時は真っ暗。
この日はさらに雨が本降りになっていましたので、
選手はヘッドランプをつけて走ってきました。
顔は全く見えません。
正直、立っているだけでは寒いし地面ぐちゃぐちゃだし、
早くみんなに通過してもらって、次の持ち場(A8エイド)へ
移動したいなーと思ってました。
ボリュームゾーンの通過後、ちらほら通過していた選手も
見えなくなって、全員通過したかなーと撤収を
考えていた時、なんとひとりの選手が戻ってきたのです。
尋ねてみると、先へ進んでも他の選手が見えない。
コースを間違えているのでは?と思って戻ってきたのだとか。
そういえば直前に、羊山公園内でトレイルを通らないコースに
変更されたとか聞いた気がしましたので、
たぶんそこで間違えたのだろうと考えました。
でも、ここで問題が。
僕自身は変更されたコースを把握していなかったのです。
もちろん、選手もわかりません。
選手と一緒に誘導の持ち場からコースを先まで移動し、
トレイルに入った直後の分岐で止まり、
戻る前に進んだ方向と別の方向を確認しました。
戻る前の道よりも別方向のほうがぬかるみがひどく見えたので、
たくさんの人が通った跡=正しいコースと判断して
送り出しました。
僕がその場でできるのはここまで。
あとは、その選手がコース復帰して、次の誘導ポイントを
きちんと通過したことを確認するだけ…
だったのですが、確認できませんでした。
先のコースにいるエリアリーダーに無線を使って
確認しようとしましたが、地形の影響で
交信できなかったり、交信できたときでも
その選手の通過が未確認だったり。
自分が動き回って迷ったり事故にあうわけにはいきませんし、
次の仕事に向かうための迎えがいつ来てくれるのか、
正確な時間が決まっているわけでもありませんでしたので、
雨をしのぎながら待つことにしました。
待っている間は落ち着かなかったですね。
スタート直後で短時間で済むはずの誘導で
こんなことが起きるとは想像していませんでしたから。
迎えに来てくれたエリアリーダーに様子を尋ねたら、
その選手はコースに戻って先へ進めたようでしたので
安心しました。
この選手、その後着実に走ってA8を通過したと
A8の他のボランティアメンバーから聞きました。
羊山公園で別れるときに僕がA8に回ると話していたのを
80km走っても覚えていてくれて、僕がいるかを
尋ねたそうなんです。
感動の再会!
になれば感動的なんですが、僕には向かないようで。
その時僕は車内で仮眠中でした…
今年の第3回大会ではどんなハプニングがあるのか。
運営側としては何事もなく平穏に終わってくれるのが
ありがたいですが、あり得ないことを願っても仕方ないです。
それよりもハプニングを楽しむくらいの気概が
必要なのかと思っています。
FunTrails Round名栗トレイルレース
ここから
FunTrailsのもう1つのレース、『
FunTrails Round名栗』のことを少し。
昨年の同レース、コースの最高標高地点付近は
上の写真のような濃霧でした。
エイドを出発した選手は100mほど進んでまた
トレイルに入っていくコースだったのですが、
この霧ではトレイル入口に気づけません。
ここで直進してしまう選手がいなかったのは誘導の方のおかげです。
今年のFTR名栗は4月22日の土曜日に開催です。
僕は今年もこのレースに運営側で関わらせていただくことになりました。
選手もボランティアも絶賛大募集中ですので、
山のレースを走りたい方、サポートするのが好きな方、
都会の喧騒を忘れたい方、ぜひご一緒に大会に参加しましょう。
大会サイトはこちら→
FunTrails名栗2017
大会のサイトから選手もボランティアもエントリーできますよ。
★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→
A Location Running Photographer
★走るカメラマンくらちゃんのInstagramページはこちら→
lcationrunningphoto