2016年10月27日木曜日

超望遠レンズらしさの出る撮影ポイント | 圧縮効果を狙う

以前の投稿で広角レンズの特徴を生かした撮影について書きました。


広角レンズの特徴はもう少しありますが、今回は望遠レンズを取り上げますね。

そもそもカメラのレンズは焦点距離によって大きく

  • 広角
  • 標準
  • 望遠
に分けられます。
広角と望遠の外側に超広角と超望遠があります。

いちばん分かりやすい違いは、望遠になるほど遠くのものを大きく写せるということでしょう。
それを活かすなら、はるか遠くのランナーを撮るときに望遠とか超望遠レンズを使います。

でも、それだけじゃ当たり前すぎて物足りない。
広角レンズのように歪みとか特徴はないのでしょうか。

あります。

その1つが、『圧縮効果』です。

どういうものかというと、遠くのものも近くのものもまとめて
1つの画面に圧縮されたように写ってしまうことを言います。

広角の遠近感とは逆で、遠くものも近くにあるように見えて(写って)しまうので
不思議に感じられる写真になります。
画角600mm相当 F5.6 1/640秒 ISO200 嬬恋村で撮影
この写真は昔のフィルムカメラ用のレンズの焦点距離で表すと
600mmに相当する画角で撮りました。
これって超望遠です。

カメラからランナー(くらちゃん)までは50mはあったと思います。
画面奥に道路が続いていますが、カーブまでは100m以上離れています。

こんな風に、数mから数百mの範囲が画面内でかなりの大きさを持って
入ってくるのが圧縮効果になります。

この特徴を生かしてどんな写真をとるか、ぜひ実践してみてください。


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2016年10月24日月曜日

ボディメイキングの世界をひた走る人の撮影

杉村恭平さん(ベストボディジャパンファイナリスト)

ボディメイク、ボディメイキングという言葉をご存知ですか?

トレーニングや食事で魅せる肉体を作り上げていくことをボディメイキングと呼んでいます。

昨日はそのボディメイキングの分野で活躍中の杉村恭平さんをゲスト講師に招いての
撮影会を開催しました。

杉村さんはベストボディジャパンの大会ファイナリストで、
雑誌『Tarzan』2016年5月7日号の腹筋特集でモデルとして採用された
実績も持っています。

普段はボディメイキングの指導だけでなく、様々なイベントに出演されています。


栄養素について解説中

昨日はまず杉村さんから体作りに必要な栄養素と食事法について
詳しく解説してもらいました。
参加者の方も普段から栄養や食事の知識を学んだり、
実践されていましたが、足りていなかった部分や
これからの取り組み方法を杉村さんと議論することで、
新たな気づきがあったようです。

最後は余白が全部埋まったほど

続いて現状の体つきを把握するために撮影をしました。

普通の人にとって、撮影設備の整った場所でモデルになることは
あまりないと思いますので、新鮮な経験だったと思います。

せっかくなので、立ち方やポージングも変えてもらって撮影し、
写真になったときの見え方がどう変わるかも体感してもらいました。
(ここに出せないのが残念)


今回は参加者のみなさんに体作りのきっかけにしてもらおうと思って
企画しましたので、また数ヶ月後に、今回の気づきや学びを
生活の中で実践してもらった成果を見せていただきたいと思います。


杉村さんと一般人(僕)の差

僕も貧弱なほうではないと思ってますが、比べると愕然としますね。
アメリカの退役軍人の自殺者の現状を知ってもらうための
腕立て伏せチャレンジがありますが、誰か振ってくれないかなー
と思ってたり、するかも^^


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2016年10月22日土曜日

日本一ゆるいランニングイベント『ランフェス』に参加してみたところ…

10月16日、『ランフェス』に参加したんです。

会場に着くとお姉さま方に衣裳を着せられ、気がついたらバニー服着たメイドになっていました。

僕が写っている写真は…ありません。
いえ、なかったことにさせてください。

だから、チームでもらった特別賞の賞品、琉球ガラスのグラスで勘弁してください。

2016年10月20日木曜日

走るカメラマンの撮影スタイル

走るカメラマンスタイル


















走っている人の写真を撮るときの僕のスタイルがこれです。

レンズ交換式カメラを片手に、自分も走れる格好で。

この写真に写っているレンズだけでは対応できない場面があるので、
トレイルラン用のバッグに交換レンズを2本と予備バッテリーやSDカード、
場合によっては一脚も突っ込んで背負って動き回ります。

先日のハロウィンジョイランの時はさらにもう1台、カメラを持っていました。
(ハロウィンジョイラン当日の様子はこちら→YouTubeです)

なぜ2台のカメラを持っていたのか?

それは、レンズ交換の時間を節約するためです。

1本でどんな場面でも撮れれば交換する必要もなくて楽なんですが、
そんなレンズはありません。

そこで、1台には標準ズームレンズをつけ、
もう1台には望遠ズームレンズをつけておいて
シーンと撮りたいイメージ応じてカメラごと交換して
使い分けました。


もし撮影風景に興味がわきましたらこちらのイベントへどうぞ(笑)
第1回 ランスタイル撮影会@お台場


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2016年10月18日火曜日

ちょっとそこまで | 佐世保バーガー

佐世保はBig Manの佐世保バーガー。

ベーコンから食欲をそそる香りが漂ってきて、おいしかったです。

写真見ながらこれを書いていて、お腹が空いてきました^^;
もう夜中なのに…

2016年10月15日土曜日

第2回ワークショップ 開催します

















一眼カメラでの撮影をもっと楽しくするためのワークショップの第2回め、開催します。

題して、

一眼を持ってるのについiPhoneで撮ってしまう人向け

『一眼らしい写真を撮るワークショップ02 シャッタースピード編』


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日付
 2016年11月23日(水) 勤労感謝の日

時間
 午後0時~午後3時頃まで

場所
 埼玉県入間市ジョンソンタウン
 ジョンソンタウンについてはこちら→http://johnson-town.com/
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今回のテーマは「シャッタースピード」です。

ちなみに、第1回は「絞り」でした。
第1回の様子はこちら→http://loca-run.blogspot.jp/2016/09/1.html

写真ってフィルム、デジタルカメラでは撮像素子に当てる光の量を
コントロールしてやるものだと思います。

その調整をするのが「絞り」と「シャッタースピード」です。
2つ(本当は感度が加わるので3つ)を自動制御して、
写真にしたときにいい感じの明るさになるようにするのが
いわゆるオートです。

iPhoneをはじめとするスマートフォンのカメラは
基本的にオートで撮ることになっています。

でも、一眼カメラではこの2つを自分でコントロールできるんです。
だからこそ、「絞り」と「シャッタースピード」を意図的に変えてやれば、
スマートフォンとは違う、一眼らしい写真が撮れます。

上の写真では枝葉がブレています。
あえてシャッタースピードを遅くしたからです。

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といった感じで、カメラの基本機能をもう一度おさらいして、
ジョンソンタウン内や近くの公園での撮影を楽しもう、という主旨です。

一眼カメラを持っていなくてもOKですよ。
僕はスマートフォンを持っていないので、

ちなみに、このワークショップの後、16時頃から
燻製を楽しむ会も開催予定です。
こちらへの参加もお待ちしてます。

できれば両方参加で、燻製のネタをご提供いただけると嬉しいです^^


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2016年10月13日木曜日

ロケーションランニング目線で見る佐世保

体育の日の週末、佐世保に行ってきました。

初めての場所に行くときはいつだったワクワクします。

どんな道があるかな、とか
どんなネコがいるかな、とか。

食にも興味がないわけではないですが、
優先度は高くないというのが最近わかってきました(笑)

そんな初佐世保の印象を少し。

やっぱり坂が多いね

佐世保駅は海から100mくらい内に入っただけの所にあって、
さらに200m内にいけばもう急坂が山に向かって走っている。
そんな場所。

岸壁に柵がない!

海をバックに走るのって画になるんです。
けど、都心からアクセスしやすいところで海がある
はお台場とか横浜とかは、岸壁に柵があって、
写真にはすごく邪魔なんです。
その柵が佐世保港にはない!
駅から50mでアクセス最高です。

弓張岳からの絶景

市街地からすぐのところにある弓張岳。
標高は400mもないくらいですが、山頂から見えるのは
九十九島や自衛隊、アメリカ軍の艦船。
(たぶん)10%の坂を数キロ登り続ければ出会える
素敵な景色です。

巨大船に萌える

佐世保重工業(SSK:佐世保船舶工業)の広大な敷地が
街中を走る主要道路のすぐ脇にあります。
そこではタンカーのような巨大な船舶が
作られていて、建造のための機械までも巨大。
人工物とランナーのコラボもありです。

今回行けなかった九十九島は、SUPなんかで
巡ったらきっと楽しいんでしょうね。

2016年10月9日日曜日

保育園の運動会の撮影方法 | 機材のこと

人生初の運動会に出る男の子の雄姿を記録するため出かけた佐世保でしたが、
悪天候で運動会は延期に…

運動会は撮れませんでした。

ここには運動会撮影のときのポイントなんかを書くつもりだったんですが、
仕方ないので持っていった機材についてだけ書きますね。

僕が自分で用意できる範囲で、これだけあれば対応できるだろうと
考えて持っていった機材です。

あくまでも僕の考えなので、一例として参考になればいいです。
もっと便利で良い機材を持っている人はそれを使えばいいと思います。

ボディ

  • オリンパス E-M1
  • E-P2
この2台を持っていきました。

E-M1に望遠ズーム、E-P2の標準ズームをつけておいて
レンズ交換なしで対応したかったのです。

E-M1に望遠ズームをつける理由は、全ての性能がE-P2より上で
大きなレンズをつけたときも持ちやすくて扱いやすいからです。

逆にE-P2はスナップ撮影向きなので広角用にする予定でした。

バッテリーは各ボディ用を2つずつ。

レンズ

メインのレンズはパナソニックの35-100 F2.8を借りて持っていくつもりだったんですが、
運動会シーズンの連休だからか、予約が埋まっていたんです。
だから100-400は仕方なく。
もし運動会が開催されていたら使っていたでしょうけど、ほとんど100~150mmで
撮っていたと思います。
マップレンタルで借りました。

オリンパスの12-40はE-P2につけて使う予定でした。
E-P2のキットレンズは14mm-42mmで広角側がやや足りないのと、
屋外で雨やほこりのことを考えると、防塵防滴の12-40に
軍配が上がります。

同じくオリンパスの45mm F1.8はポートレートのように撮る場面がきっとあるだろうと
想像したのでバッグに入れました。
運動会の競技以外のとき用ですね。
結果的にこの判断は正解でした。
運動会の代わりに、雨の中でしたが1日子供と遊びながら撮ることになったので、
7割方は45mm F1.8を使いました。

NikonとCanonはどちらもマニュアルのレンズです。
オリンパスのボディにはマウントアダプターを介して取り付けますが、
当然オートフォーカスなんかは使えません。
それを持っていったのはなぜか…

Nikonのほうは、オリンパスのボディにつけると210mm相当の画角になります。
これは、マラソンなんかの選手を撮るカメラマンがよく使う画角で、
離れたところにいる人を変な歪みなく撮れるメリットがあります。
ピント合った部分以外は適度にボケてくれてメインが引き立ちますし、
必須の焦点距離だと思っていました。

だからこそ、パナソニックの35-100を使いたかったのです。
でも、ないのだから他の方法でどうにかするしかない。
そこで100-400なのですが、万一うまく動かなかったら最悪です。
マニュアルのレンズなら電気関係で動かなくなる心配はないので、
予備としてバッグに入れておきました。
でも、できれば使いたくないレンズです。

CanonはNikonの半分の焦点距離で、その分広く撮れます。
といっても、中望遠レンズになりますが…
これは45mmの代替です。
個人的にはかなり好きなレンズで、

本当は標準ズームをもう1本持っていくべきなんでしょうね。

その他

  • クリップオンストロボ
  • PC
  • データ転送用ケーブル
  • SDカード4つ(64GB×1,8GB×1,4GB×2)
  • レフ板

これでほぼ全てです。
一脚や三脚はリストから落としました。
着替えも含めてカメラバッグ1つに収まったので、身軽に見えていたかもしれません(笑)
マニュアルのレンズとか参考にならないかもしれませんが、
僕が持っているものでどうするか、考えて出した答えです。
これを使えばこう撮れる、とわかっていれば、機材は絞れると思います。


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2016年10月4日火曜日

イベントのご案内 | ランスタイル撮影会@お台場
















先週末のハロウィンジョイランでお世話になった日本スポーツ&ボディマイスター協会にて、
僕の個人イベントをさせていただくことになりました!

イベント名は

第1回 ランスタイル撮影会@お台場

です。

どんなイベント?

ずばり、あなたの走っているかっこいい姿を撮って写真としてお渡しするのが目的です。

レースでオールスポーツさんが撮ってくれる写真もいいけれど、
いっつもきつそうな表情してる(僕自身の経験です)とか、
コースに選手がいっぱいいて綺麗な景色がどうもいまいち、とか。

そこで、同じジョイランガイド仲間と始めたのがロケーションランニング撮影です。
ちょうど1年前、去年のハロウィンジョイランの後でした。
それから

ここどこ?どこ走ってるの?

って思ってもらえるような写真を撮るために2人で出かけたり、時には1人で出かけたり。
家の隣のふつうの公園で、それとは思わせないようなランニング写真を撮ってみたり。

そんな楽しみを体感してみてください。

もちろん、撮った写真のデータはみなさんにお渡しします。
どのように使っていただいてもかまいません。
遠慮なくSNSにアップしてください。

イベントではただ走るのではなく、写真として見たときにみなさんに
満足していただけるものを作るため、同じ場所を何度も走っていただくことになります。
走る場所や進行方向がほんの少し違うだけで、写真になったときの
印象がぜんぜん変わってしまうからです。

だから、今回は定員を5名とさせていただきました。
少人数で、良い画作りを追求しましょう^^

スポーツエントリーで昨日から募集が始まりましたが、
すでにお申し込みいただいているようで嬉しいです。
ありがとうございます!

お申し込みはこちらから→スポーツエントリーの画面が開きます


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2016年10月3日月曜日

着地の瞬間を自撮りする方法

















先日お知らせした、新聞のコラムに使っていただいた写真がこれです。

撮り方を知りたいという声をいただいたので、解説しますね。

  1. カメラを地面近くで固定します
  2. 画角はできるだけ広角にします
  3. 絞りはできるだけ絞ります
  4. でもシャッタースピードはできるだけ速くします
  5. タイマーをセットします
  6. シャッターボタンを押したらセットした時間に合わせてタイミングよくカメラをまたぐように走ります

つまり、タイマーをセットしたカメラを地面に置いて、それをまたぐようにして撮った、ということです。

順番に解説します。

1.カメラを地面近くで固定する

目的は着地を撮ることなので、地面とシューズが写るように、カメラは地面からの高さが
20cmくらいになるようにセットします。
僕は小さな三脚を使いましが、枕のようなものの上に置くとか、カメラが動かず、地面からの
高さをある程度かせげればOKです。

2.できるだけ広角で撮る

広角で撮る理由は2つあります。
1つは、脚の上の方、できれば股関節や左膝や左脛まで画面に入れたいから。
左脚のパーツまで入ると走ってるダイナミック感が出ます。

2つめは、広角のほうがピント合わせを気にしなくてよいからです。
セルフタイマーで、しかも着地地点を完璧にはコントロールできないこの状況では、
着地が狙いよりずれてもピントが合うようにしておきます。
写真用語で被写界深度を深くする、と言います。

3.できるだけ絞る

レンズの絞りをできるだけ絞ります。
理由は2.の2つめです。
ピントが合う奥行きをできるだけ大きくとりたいからです。

4.シャッタースピードをできるだけ速くする

動いている脚をピタッと止めて写すには、シャッタースピードを小さくします。
この写真では1/640秒です。
絞っていて光が足りなければISO感度を大きくします。

5.タイマーを使う

シャッターボタンを押してくれる人がいなければ、タイマーを使います。
僕のカメラにはありませんが、タイマー撮影で連写できる機種もあります。
連写すれば撮れる確率は上がりますので、積極的に使ってください。

6.タイミング良く走る

これはもうトライ&エラーです。
撮れるまで頑張ってください(笑)。


使うカメラは、実はスマートフォンが最適かもしれません。
ほとんどピント合わせの必要なく、広角レンズがついていて高速連写もできる。
条件は満たしていますよ。

最後に、誰かにシャッターボタンを押してもらう場合は、踏んづけないように気をつけてくださいね。
あと、カメラを蹴っ飛ばしたりしないように^^;


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