2017年2月22日水曜日

マラソンレースの写真撮影サービスでうまく写る方法

今週末は東京マラソンですね。

選手として参加される方、
応援の方、
ボランティアとして大会を支える方。

ランナーにとっての一大イベントとなり、
会場やコースにはものすごい数の人が
集まるんでしょうね。

でしょうね、と書いたのは、僕は今まで
東京マラソンに関わったことがなくて、
当日の様子を知らないから。

人の多い場所は苦手なんです。


さて、東京マラソンに限らず国内のほとんどの
レースでは、大会オフィシャルのカメラマンが
選手を撮るのが当たり前になりました。

せっかく撮られるならうまく写りたいですよね。

そんな人に撮る側からのアドバイス。

撮影ポイントは事前にチェック


カメラマンに気づいて撮って撮ってアピールしている
選手をよく見ますが、大概はカメラマンの狙い位置を
過ぎてしまっています。
カメラマンは基本的にはカメラから20mは離れたところを
狙っています。
周りを他の選手に囲まれて走ることになる
大きなレースでは、撮影ポイント旗に
気づくのが遅れがちですので、
事前に撮影場所を確認しておいて、
50mくらい前からいつ撮られてもいいように
準備しましょう。

目を見開く!


どんなに頑張って走る姿がかっこよくても、
仮装がかわいくても、撮られた瞬間に
目を閉じてしまっていたら残念過ぎます。
着地の時に目が閉じやすいので注意。
撮影ポイントでは意識して目を見開きましょう。

おすすめは、撮影ポイント横で仲の良い友人に
応援してもらうこと。
そして、応援に笑顔で応えること。

レースを楽しんでくださいね。


★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→A Location Running Photographer

★走るカメラマンくらちゃんのInstagramページはこちら→locationrunningphoto

2017年2月15日水曜日

ランナーが通る『道』に注目してみる

人が走るところには(ほぼ)必ず道があります。

だから、ランナーの写真を撮れば道も写ります。

走る人の写真の主役がランナーなら、
道は主役を引き立ててくれる存在になります。



上の写真ではハイカーさんがトレイルを歩いています。

自分がしゃがみ、カメラを地面近くに持っていって撮りました。

35mm判で90mm相当の画角になる中望遠レンズを使ったので、
立ったまま撮ると画面上に占める人と木々、空の割合が増えます。

この時はしっかりとしたトレイルが気になったので、
トレイルを画面に多く入れるためにしゃがんで撮ってみました。


それでもこの写真の主役はハイカーさんです。

逆に道を主役にするにはどうすればよいでしょうか?


答えは、道にピントを合わせる


ピントが合った部分に目がいくのが人間ですから、
写真の画面の中で主役を作るには、撮影者が
主役にしたい部分にピントを合わせればOKです。

上の写真でも、ハイカーさんがボケていて
画面真ん中よりやや下の辺りの道にピントが
合っていると、道が主役になります。


望遠レンズの圧縮効果について書いた投稿→(こちらです)に
載せた写真も、道を強調した撮り方をしています。

アップダウンでの道のうねりがわかるように撮ってみました。

道から撮り方を考える


ランナーに限らず人を撮っていると、主役は人になる場合が
ほとんどですが、あえて人以外の部分、今回は道に
注目してみるという考え方を取り上げてみました。

ロケーションランニングフォト的発想ですが、
ご参考までに。

★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→A Location Running Photographer

★走るカメラマンくらちゃんのInstagramページはこちら→locationrunningphoto

2017年2月11日土曜日

第4回撮影会ジョイラン@高幡不動 | 下見報告です

今日は2017年2月18日(土)に開催予定の
第4回撮影会ジョイラン@高幡不動の
下見に行ってきました。

このイベントでは、日本スポーツ&ボディマイスター協会
主催するファンランイベント『ジョイラン』の1つとして、
ランナーのみなさんがかっこよく、美しく走る姿を
好ロケーションの下撮影しています。

昨年11月の第1回お台場から多摩湖みなとみらいときて
今回が4回目になります。

みなさんは高幡不動と聞いて何を思い浮かべますか?

高幡不動尊、土方歳三…

もし他の方がガイド(ジョイランのイベント企画者)なら
新選組を中心に歴史にまつわるポイントを回るかもしれません。

それもすごく魅力的(個人的には大好物)なんですが、
ランニングコースとしてはトレイルが素敵なんです。
そのトレイルに入ると…

富士山がどどーんと

大岳山がきりっと

今日のようにすっきり晴れれば、雪化粧した富士山や丹沢、
奥多摩の山々が迫ってくるように見られますよ。

イベント当日は、そんな高幡不動のトレイルを中心に
撮影をしていきます。

撮影担当はちょ~さん。

ちょ~さん

高幡不動のトレイルでトレーニングを積んでUTMBUTMF
おんたけ100KFTR100などのウルトラトレイルを
完走しているトレイルのスペシャリストです。

撮影を担当した多摩湖の回では、撮った写真がご参加いただいた方と
その友人のみなさんに大変好評でしたので、今回も期待してください。

イベントの詳細はこちらをご覧ください→JSBMイベントページ

ここまでで参加してみたいと思っていただいた方は
スポーツエントリーからお申込みください。

お申し込みはこちら→スポーツエントリー

僕は当日はみなさんのサポートをさせていただきます。
ご参加お待ちしてます^^



★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→A Location Running Photographer

★走るカメラマンくらちゃんのInstagramページはこちら→locationrunningphoto

2017年2月8日水曜日

競技の特徴を押さえた写真を撮る方法 | デュアスロンの例

スポーツは競技ごとに特徴がありますよね。


  • 選手が広範囲を移動する
  • 室内で行われる
  • 3次元的な動き
  • 決められた範囲を移動する
  • 不規則
  • 個人か団体か
  • 道具を使う


スポーツを撮るときは競技特性がよく見えるように
狙うと写真のバリエーションが増えます。

今回はマルチスポーツの1つであるデュアスロンを
題材に見てみます。

そもそもデュアスロンとは?


デュアスロンを聞いたことがなくてもトライアスロンなら
今やかなりの人がどんなスポーツかをイメージできるように
なってきたと思います。

トライアスロンは、スイム→バイク→ランを続けて行って
フィニッシュタイムを競うスポーツです。

デュアスロンは、最初のスイムをランにして
ラン→バイク→ランと走るもの。

デュアスロンのことは当然その道のプロが詳しいですので、
下のリンク先のサイトをご覧ください。

デュアスロン参考サイトはこちら→プロデュアスリート『栗原 正明』選手のブログ

デュアスロンの特徴とは?


トライアスロンやデュアスロンでは、複数の種目を
連続して行います。

つまり、必ず種目の切り替え(トランジッション)があるということ。
トランジッションも競技時間に含まれていますので、
種目切り替えの巧緻が最終成績に影響することもあるんです。

単種目競技にはないこのトランジッションは
マルチスポーツの大きな特徴となります。

トランジッションを撮るのに押さえるべきポイント

トランジッションエリアの場所

複数競技分の道具を置いておく場所(トランジッションエリア)が
必ずありますので、まずその場所を確認します。

トランジッションエリアとコースの接続位置

コースからトランジッションエリアに入ってくる場所や、
コースへ出ていく位置を確認します。

その理由は、トランジッションエリアの出入り口で
バイクの乗降車があるからです。

そもそもロードバイクは乗った状態で速く走ることを想定して
作られているので、乗降性は考えられていません。
つまり、乗り降りの時にハプニングが起きる可能性が高く、
撮影者としては狙い目になると想像できるでしょう。
(選手としては撮られたくないと思いますが^^;)

トランジッションエリアの全体形状と内部の配置

大きな公園内や公道を使って行われるデュアスロンでは当然、
開催地の条件に合わせてコースが設定されます。
トランジッションエリアの場所や内部配置もそうです。

エリアが縦長なのかスクエアなのか、
全体形状とバイク置き場の配置を確認して、
どの方向から狙うかを決めます。

カーフマン北関東ステージでの撮影例

先日、一選手として出向いたデュアスロンレース、
カーフマン北関東ステージで栗原正明選手の
バイクシーンを撮ったことはこちらで書きました。

当日のエリートレースのトランジッションエリアで
撮った1コマがこちらです。



トランジッションの速さに定評のある栗原選手が
他の選手とどれだけの差を作るかに注目していたところ、
バイク乗車ラインを越える手前でペダルにつけていた
シューズが外れてしまうハプニングを
押さえることができました。
栗原選手にとっては痛い状況だったと思いますが…

この時は30mほど離れた場所から望遠で
撮っていましたが、エリア脇で広角レンズを使い、
選手のダイナミックな動きを狙えますね。

カーフマン南関東ステージ


今回取り上げたデュアスロンレースが、
今週末の2月12日に神奈川県川崎市の
川崎港東扇島で開催されます。

大会情報はこちら→カーフマン南関東ステージ

北関東ステージとは真逆でほとんど高低差がなく、
コース全体が見やすいレイアウトになっていますので、
まだ見たことがないという方はぜひ1度観戦してみてください。

場所柄、風が強い可能性が高いので、
防寒装備をお忘れなく。。


★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→A Location Running Photographer

★走るカメラマンくらちゃんのInstagramページはこちら→locationrunningphoto

2017年2月5日日曜日

ボランティア視点のトレイルランニングレース9 | 誘導の話

今回はコース誘導を取り上げます。

FunTrailsのトレイルランニングレースでは、
コースは事前にネット上で公開されます。
上りと下りを色分けしたコース線が引かれた
国土地理院の25000分の1地形図の
スキャンデータがアップされます。

選手はこれを使ってイメージトレーニングをしたり、
試走したりしているはずです。
(僕はボランティアなので推測…)

ボランティアでもこの地図を見てコースを
把握しておくべきなのが、コース誘導係です。
(それとスイーパーやマーシャルの方)
開催エリアが広くて山の中なので、誘導係の
配置は間違えやすい場所が中心になります。

逆に、ここは問題ないだろうと主催者が判断した場所の
当日の状況が大きく変わっていると、選手がロストする
ポイントになることもあるんです。

昨年の第2回FTR100では、僕はスタート後5kmほどの
羊山公園内のトレイル入口で誘導をしていました。

スタート時は真っ暗。
この日はさらに雨が本降りになっていましたので、
選手はヘッドランプをつけて走ってきました。
顔は全く見えません。

正直、立っているだけでは寒いし地面ぐちゃぐちゃだし、
早くみんなに通過してもらって、次の持ち場(A8エイド)へ
移動したいなーと思ってました。

ボリュームゾーンの通過後、ちらほら通過していた選手も
見えなくなって、全員通過したかなーと撤収を
考えていた時、なんとひとりの選手が戻ってきたのです。

尋ねてみると、先へ進んでも他の選手が見えない。
コースを間違えているのでは?と思って戻ってきたのだとか。

そういえば直前に、羊山公園内でトレイルを通らないコースに
変更されたとか聞いた気がしましたので、
たぶんそこで間違えたのだろうと考えました。

でも、ここで問題が。
僕自身は変更されたコースを把握していなかったのです。
もちろん、選手もわかりません。

選手と一緒に誘導の持ち場からコースを先まで移動し、
トレイルに入った直後の分岐で止まり、
戻る前に進んだ方向と別の方向を確認しました。

戻る前の道よりも別方向のほうがぬかるみがひどく見えたので、
たくさんの人が通った跡=正しいコースと判断して
送り出しました。

僕がその場でできるのはここまで。
あとは、その選手がコース復帰して、次の誘導ポイントを
きちんと通過したことを確認するだけ…

だったのですが、確認できませんでした。
先のコースにいるエリアリーダーに無線を使って
確認しようとしましたが、地形の影響で
交信できなかったり、交信できたときでも
その選手の通過が未確認だったり。

自分が動き回って迷ったり事故にあうわけにはいきませんし、
次の仕事に向かうための迎えがいつ来てくれるのか、
正確な時間が決まっているわけでもありませんでしたので、
雨をしのぎながら待つことにしました。

待っている間は落ち着かなかったですね。
スタート直後で短時間で済むはずの誘導で
こんなことが起きるとは想像していませんでしたから。

迎えに来てくれたエリアリーダーに様子を尋ねたら、
その選手はコースに戻って先へ進めたようでしたので
安心しました。

この選手、その後着実に走ってA8を通過したと
A8の他のボランティアメンバーから聞きました。
羊山公園で別れるときに僕がA8に回ると話していたのを
80km走っても覚えていてくれて、僕がいるかを
尋ねたそうなんです。

感動の再会!

になれば感動的なんですが、僕には向かないようで。

その時僕は車内で仮眠中でした…


今年の第3回大会ではどんなハプニングがあるのか。
運営側としては何事もなく平穏に終わってくれるのが
ありがたいですが、あり得ないことを願っても仕方ないです。

それよりもハプニングを楽しむくらいの気概が
必要なのかと思っています。

FunTrails Round名栗トレイルレース



ここからFunTrailsのもう1つのレース、『FunTrails Round名栗』のことを少し。

昨年の同レース、コースの最高標高地点付近は
上の写真のような濃霧でした。

エイドを出発した選手は100mほど進んでまた
トレイルに入っていくコースだったのですが、
この霧ではトレイル入口に気づけません。

ここで直進してしまう選手がいなかったのは誘導の方のおかげです。

今年のFTR名栗は4月22日の土曜日に開催です。
僕は今年もこのレースに運営側で関わらせていただくことになりました。

選手もボランティアも絶賛大募集中ですので、
山のレースを走りたい方、サポートするのが好きな方、
都会の喧騒を忘れたい方、ぜひご一緒に大会に参加しましょう。

大会サイトはこちら→FunTrails名栗2017

大会のサイトから選手もボランティアもエントリーできますよ。


★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→A Location Running Photographer

★走るカメラマンくらちゃんのInstagramページはこちら→lcationrunningphoto

2017年2月2日木曜日

走っている人を遠くから撮るのに望遠レンズは必要?

走るカメラマンのくらちゃんです。

先日、友人から写真用の機材について質問がありました。

よくある悩みではあったんですが、答えようとして考えてみると
けっこういろんな選択肢があることに気づいたんです。

今回はその質問への答えの一部を取り上げたいと思います。

遠くにいる人をアップで撮るには?


望遠レンズを使えばいいと考える人が多いと思いますが、
僕はこの質問に3つの答えがあると考えました。

1.自分が近づく
2.望遠レンズを使う
3.後でトリミングする

順番に見ていきましょう。

1.自分が近づく

いきなりツッコみたくなる回答だと思いますが、
いたって真面目です。

質問してくれた友人の想定場面はわかりませんが、
どうにかして近づければ望遠でなくてもアップで撮れます。

機材を買う前にできることがあるのでは?
と考えるのは、撮影のための引き出しが増えるので
悪いことではないと思います。

2.望遠レンズを使う

これが楽ですね。
持っていなくてもレンタルで対応できることもあります。
(友人の環境では借りられる所はないとのことでしたが)

3.後でトリミングする

まずはこれが現実的かなーと僕は思いました。

写真の用途にもよりますが、SNSとかL判サイズのプリントなら
トリミングしてもある程度望遠で撮ったように見せられると思います。
もちろん、ボケの大きさは気にしないのが前提ですよ。

試しに例を作ってみました。

オリジナル

トリミング後
スマートフォンの画面なら、膝から上で切った画像でも十分でしょう。


★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→A Location Running Photographer

★走るカメラマンくらちゃんのInstagramページはこちら→locationrunningphoto