ロードバイクの魅力はそのスピードが一番でしょう。
人力で平地でも瞬間的には70~80km/hが出ますから。
それと、スピードの変化も見どころです。
流している時、35km/h。
上りの時、20km/h。
ゴールスプリントの時、70km/h。
マラソンではこんな振れ幅はありません。
せいぜい1~2km/hです。
だからこと自転車のロードレースは
レース展開が面白さのポイントになります。
写真を撮る上でもレース展開を意識しておきます。
撮影ポイントの選び方
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OM-D E-M1 NIKON 135mm F2.8 (F5.6に絞って撮影) |
上の写真は先日開催されたカーフマンジャパン
北関東ステージのバイクパートでの1コマです。
周回コースの上りに差し掛かったところで、
プロデュアスリート『栗原 正明』選手が後続を
ちぎるために踏んでいるシーンです。
レース写真の場合、選手が頑張っている様子が
わかるほうが良いと僕は考えています。
頑張らないと速く走れない上りは
撮影ポイントの有力候補になります。
次に、このレースのバイクは6kmを5周回でした。
上の撮影は周回に入ってすぐの位置で、
4周目に入った直後。
周回レースが新しい周回に入る場所は
駆け引きのポイントになりやすい、
つまりレースが動く可能性が高いということです。
もう1つ。
この場所が観客がいちばん多く、
プロにとっては見せ場になります。
画角などの決め方
以上のことを踏まえて撮影場所を決めたら、
次はどんな写真を撮るのかを考えます。
本当は場所選びの時から撮る写真は
イメージしていますが、ここでは2段階に分けます。
写真は使うレンズの焦点距離によって
画角や歪みなどの写り方が変わるのは、
以前の投稿で書いた通りです。
標準から望遠域が抜けているので
この先追加するとして、今回は望遠レンズで
撮ることにしました。
理由は
- 背景を整理して選手にフォーカスした写真にしたい
- 選手の素のかっこよさを出したい
そこで望遠レンズを使いました。
実焦点距離135mmをE-M1につけると
270mm相当の画角になるので、
写る範囲が狭まって周囲の余計なものが
入りにくくなります。
ボケを使って背景を整理してメイン被写体に
フォーカスする方法もありますが、
マイクロ4/3カメラはそれが苦手です。
そこで僕は、画角を狭めつつもメインの
奥のほうの様子もわかるように絞り値を決めました。
これらが1に関係します。
望遠レンズの特徴は歪みなく写ること。
これで理由の2を狙いました。
奥から左コーナーをクリアして上ってくる選手を
かっこよく撮る。
これが僕のイメージでした。
レース撮影には運も必要
今回は運良くメインの栗原選手の後ろに
それを追う選手が入ってくれました。
結果、栗原選手が力強く後続を引き離しに
かかっている様子が撮れたと思います。
このタイミングは運です。
レース展開次第では大外しもありえます。
現場に通ってレースをたくさん観て
たくさん撮るしかありません。
成功の可能性を高めるために、
レース展開を意識して撮影場所を
選んでみてください。
★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→A Location Running Photographer
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