2016年8月29日月曜日

ロケーションランニング撮影に使う機材のこと

ランナーを撮る道具、でまず思い浮かぶのは、大きなカメラに長いレンズではないでしょうか。

なぜなら、レースを走る選手をコース上で撮っているカメラマンのほぼ全員が持っている機材だからです。
見たことある人は多いと思います。

下のリンク先は、イベント写真撮影サービス『PhotoLand』のカメラマンさんの撮影後記です。

PhotoLand

カメラマンさんの機材がよくわかりますよね。
これが標準です。

こんな道具で撮れる写真の例はこちらです。






















これ、2004年の僕です。
北海道のトライアスロンレースで、スイムを終えて海から上がった直後です。
腕から肩周りはこれくらいに鍛え直したいな、と思っています。

話が逸れました。撮影機材の話です。

マラソンレースで標準的に使われている道具がなぜ必要なのか。
それは、

  • コース外の離れたところから撮ることが多いから
  • 選手の体形がデフォルメされないから
  • ピントが合ったところ以外が大きくボケて被写体が引き立つから
  • 大きな道具だと見栄えがしてプロっぽいから
こんな理由からです。

でも、ここまで書いてきてなんなんですが、大きく長くて重い道具はロケーションランニング撮影には向きません。
ロケーションランニングでは動き回ります。走りながら撮ることもあります。
だから、道具はできるだけ小さく短く軽く、を基本にして選びます。

僕が使っている具体的な機材には次回以降触れていきます。

2016年8月27日土曜日

ロケーションランニング撮影に向く場所の探し方






















ロケーションランニング写真のおもしろいところの1つは、普段の生活圏がどこでも撮影場所になることです。

上の写真はどこで撮ったと思いますか?

正解は、自宅のそばの公園です。
何も言わなければ、ちょっとしたトレイルにも見えるでしょう?

これはカメラを載せた小さな三脚を地面に置いて撮りました。
使ったレンズは焦点距離50mm。
僕のカメラはマイクロフォーサーズなので、画角は35mm判の2倍で100mm相当の中望遠になります。

焦点距離とかフォーサーズとか35mm判とか、カメラや写真の用語は今後触れていきますね。

ここで伝えたいのは、いつも見慣れている場所でも視点を変えると全く違った印象になる、ってことなんです。
上の写真には木が並んでいますが、そのさらに右側には広い道があって、散歩している人が大勢いるんです。
その人たちが写りこまないように、できるだけ並木の間隔が狭くなるように、そして草で隠れるような位置を探してカメラを置きました。
人の目よりも奥行きが圧縮されて写る望遠レンズを使ったのも、写真にしたときに並木の間隔を狭めるためです。

まとめると、

  • 撮影に向く場所はどこにでもある
  • いつもとは視点の高さを変えてみる
  • レンズを通して見てみる
こんな意識で身の回りを見直してみると、発見がありますよ。


2016年8月25日木曜日

走るカメラマンくらちゃんが考える、かっこいいランニング写真とは

















走るカメラマンくらちゃんです。

『ランナーのかっこいい写真を撮る方法』にようこそ。

このブログでは、ランナーをいかにかっこよく撮るか、その方法について書いていきます。


みなさんはマラソンの大会に参加したことがありますか?

僕はあります。
(マラソンも、ですが、トライアスロン歴が長いです)

参加した方はご存知だと思いますが、プロカメラマンが撮ったランナーの写真を買うことができるサービスがあります。

では、このサービスで実際に写真を買ったことがありますか?

僕はあります(笑)。2回だけ。

トライアスロンもいれれば100回近く大会に参加していますが、写真を買ったことがあるのは2回だけなんです。
どうしてかというと、単純に気に入った写真がなかったから。

撮ってもらった写真のサムネイルを見てみて、こんなことを考えた経験はありませんか?

  • 頑張り過ぎていて顔がブサイク…
  • ゴール直前、疲労のピークで腰が落ちててフォーム汚い…
  • 斜め後ろのおじさんさえ写っていなければ…

僕はあります。数え切れないほど(^^;

逆に、気に入って買った写真はどんなものだったかというと、

  1. 他の選手が写っていなくて自分だけ
  2. 背景がシンプルで、ロケーションが素敵
  3. 自分にとって節目、記念になる

に当てはまるもの。
1と2は、ランニング系雑誌の表紙や特集記事の写真を思い浮かべてもらえればわかりやすいと思います。

最近のマラソンレースって1万人規模はざらで、フルマラソンを3~5時間で走る一般ランナーってものすごい数いるので、コースのどこにいても周りに誰かがいますよね。
その中で1人だけを切り取るなんてほぼ不可能なんです。
だから写真の背景も人だらけ。

マラソンレースの中にはコースのロケーションがすばらしい大会も多いです。
大会のポスターに惹かれてエントリーした、なんてこともあると思います。
実際、走っていて目を奪われるような景色に出会うこともありますが、それはランナーの目線。
カメラマンはランナーを撮っているので、景色の優先度は低いです。
ポスター写真のイメージとぜんぜん違った、なんてことありませんか?


せっかく写真を撮ってもらうなら、おっ、となって友達に見せたくなるようなものがほしいじゃないですか(笑)

でも、ない。

なら自分で撮ろう!と始めたのがロケーションランニング写真撮影です。

このブログでは、素敵なロケーションの中で走っている姿を周りに見せたくなる写真に撮る方法をお伝えしていきますので、お楽しみに。