2016年12月20日火曜日

撮った写真をより良くする方法 | トリミング

まずこちらの写真を見てください。


これは最近Instagramにアップしたものです。

空中を走っているようなこの写真、
どう撮ったでしょうか?



正解はこちら。


これがオリジナルの写真です。

土手のように高くなっているところを走ってもらい、
それを下から見上げるように撮りました。

さらにここから切り出して、オレンジ色だけを残して
モノクロにしたのがトップの写真になります。

正直、撮った直後はがっかりでした。
おもしろい写真が撮れそうだと思っていた場所で
イメージしていた画角で撮ったのに、
平凡で残念な写真にしかならなかったのですから。

でも、せっかく遠くまで出かけて撮ったのだから、
削除してしまうのはもったいない。
どうにか生かす道はないものか。

そこで、オリジナルの中で良い部分を探しました。

見えたのは、背景が雲ひとつない快晴で
すっきりシンプルなこと。

この良さを生かすには余計なものを極力排除したい。
ここでは地面が邪魔です。

そこで、地面が入らず、足先から頭まで入るように
トリミングしました。

できれば右足先まで全部画面に入れたかったんですが、
伸びている草が入ってしまうのが嫌だったので
草と一緒に右足先をも切りました。

トリミングに対するくらちゃんの考え方


必要ならバシバシ トリミングするよ

これが僕の考えです。

いつもお世話になっている報道カメラマンの方や、
このブログを始めるきっかけを与えてくれた師匠も
トリミング肯定派なので、影響を受けています。

三脚使った風景写真やブツ撮りであれば
はじめから余計なものが画面に入らないように
することもできますが、手持ちで動体を
撮るならほぼ無理なことです。

それに、上の例のようにトリミングによって
ぜんぜん違うイメージの写真にするこもできます。
撮った後で浮かんだアイディアをトリミングで
試すのはすごく面白いです。

切ってみて見つかった新たな視点は、
次の撮影で生かせます。
その時はトリミングなしで済むように
最初から狙えばいいわけです。

これ、1回の撮影で撮影技術の引き出しが
何パターンも身につくことになるので、
ビギナーほどトリミングを試すのが良さそうです。

『撮って切る ほど上手くなる トリミング』


★走るカメラマンくらちゃんのHPはこちら→A Location Running Photographer 

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